2007年03月06日

内部統制の文書化対策―フローチャート方式で万全

評価 本 本 2007年2月発行

目次    全171P
第?T部 粉飾決算と内部統制システム
1.粉飾決算とその動機
2.コーポレート・ガバナンスと内部統制システムの整備
第?U部 フローチャートで理解する内部統制システム
1.フローチャート作成の前提
2.売上高の計上から売掛金の回収までのフローチャート
3.仕入れの計上から買掛金の支払いまでのフローチャート
4.製造原価計算に関するフローチャート
5.実地棚卸の手続きに関するフローチャート
6.固定資産に関するフローチャート



 題名であるフローチャートの解説は、後半になります。フローチャート図は、産能大式やNOMA式で慣れた私にとってわかり難い図です。(部門線がなく、部門間の連携が掴み難い。)
 各業務フローに関しても、企業の現状に比しIT絡みの処理が少なく感じる。また、どれがIT絡みがわかり難い。
 処理の方法や手続きに関してはプラスになる面もあるが、以前紹介したフローチャート式ですぐに使える内部統制の入門と実践を私はおすすめします。

posted by アイポ at 09:50| Comment(0) | フローチャート

2007年03月03日

コンプライアンス革命

評価 本 本 本 2005年7月発行

目次    全230P
1.コンプライアンスと日本の経済社会
2.コンプライアンスをゼロから考え直す
3.自動車メーカーにおけるコンプライアンスの誤り
4.金融機関の融資とコンプライアンス
5.雪印事件とはなんだったのか?
6.コンプライアンスとしての広報戦略
7.官公庁におけるコンプライアンスと「法令遵守」
8.コンプライアンスのための組織と人材

 司法機能が敏感に反応するアメリカと、『法令と実態が乖離』している日本とのコンプライアンスの違い、マスコミによる雪印事件での過剰報道など、他ではあまり見られない視点からの『コンプライアンス』が書かれているので興味深く読めます。
 書かれている内容としては、入門書より一歩上の内容と思われます。

posted by アイポ at 07:57| Comment(0) | コンプライアンス

2007年03月01日

コンプライアンスの基本がわかる本

評価 本 本 2002年9月発行

目次    全254P
1.「コンプライアンス経営」とはどういうものか
2.公私混同をチェック
3.安全・適切な商品提供、十分な説明が必要な時代
4.不正競争を厳しく取り締まる時代
5.知的財産権保護強化の流れにどう対応するか
6.新しい労使関係の構築に向けたコンプライアンス経営
7.税法関連コンプライアンス
8.いまどき粉飾決算でとくなことは何もない
9.企業倫理コンプライアンス
10.情報管理コンプライアンス
11.グローバルな士やでコンプライアンスを考える
12.コンプライアンス経営のための弁護士活用

 書かれている内容はわかり易いのだが、何せ発行が5年も前であり、具体的な事例に出てくる企業不祥事や審議中の法案などが、古かったり・既に施行されているものだったりする。
 コンプライアンス事態の考え方は、そう違いはないのだろうが、情報の新鮮さがなく、読む気が薄れてしまう。他の書籍を選ぶことをおすすめします。
 
 
 
posted by アイポ at 07:57| Comment(0) | コンプライアンス

2007年02月22日

〈実施基準対応〉日本版SOX法の実務の手引

評価 本 本 2007年1月発行

目次    全222P
第1部日本版SOX法を正しくつかむ
1.法対応がそのまま企業改革につながる
2.これだけ知っていれば日本版SOX法の基本はおさえられる
3.日本版SOX法実施基準により評価範囲を決める
4.日本版SOX法実施基準により評価方法を決める
第2部日本版SOX法に効率よく対応する
1.日本版SOX法の対応手順を正しく理解する
2.日本版SOX法を整備する支援ツールを使いこなす[理論編]
3.日本版SOX法を整備する支援ツールを使いこなす[活用編]
4.ITコントロールが日本版SOX法対応を支える


 今年に発売された書籍であり、去年11月に発表された「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」をいち早く解説し、いままでのものより、一歩踏み込んだ内容になっています。
 後半は、ITツールについて書かれています。今までは、「どのようなことをやるのか」が中心でしたが、「どうやるのか」が書かれています。
 この書籍に書かれているように、ツールとしてのソフト選びは重要になります。本当に、エクセルやワードでこと足りるのか?
 ただし、この点は大変重要な点でもあるので、今後さらに詳しい書籍が出るのではないかと思われ、当該書籍を今買うかは、、、?

posted by アイポ at 14:55| Comment(0) | 日本版SOX法

2007年02月21日

わかりやすいコンプライアンス【第2版】

評価 本 本 2006年7月発行

目次    全232P
1.企業がコンプライアンス違反行為で倒産する時代
2.コンプライアンス姿勢の確立と実行
3.企業成長を阻む主なコンプライアンス違反行為
4.業務遂行で陥りやすいコンプライアンス違反
5.うっかり陥るコンプライアンス違反

 今まで出されているコンプライアンス書籍と比して、前半の理論的な解説には、特に目新しいことが書いてある訳でもないが、後半の具体的な陥り易いコンプライアンス違反項目は、他の書籍にはあまりなく、詳しく書かれている。 コンプライアンスを学ぶ1冊目より2.3冊目におすすめです。

posted by アイポ at 14:54| Comment(0) | コンプライアンス

2007年02月20日

なぜ企業不祥事は、なくならないのか

評価 本 本 本 本 2005年3月発行

目次    全281P
1.なぜ企業は危機に陥るのか
2.危機管理失敗の三つの共通点
3.実践的リスク・マネジメント論
4.危機に立ち向かう四原則
5.ケース・メソッド「危機管理」
6.伸びる会社のコンプライアンス経営

 実践経験豊富な弁護士が著者であり、理論的なものよりも、企業にありが陥りやすいコンプライアンス体制の整備方法などを、具体的事例を交えて説明している。また、不祥事を起こしてしまった時の対応なども、事例で解説しているのでわかりやすい。
 専門用語やわかりにくい言い回しも少なく、読み易く理解し易い内容になっています。

posted by アイポ at 14:54| Comment(0) | コンプライアンス

2007年02月19日

内部監査で不祥事をなくせるか

評価 本 本 2006年8月発行

目次    全211P
1.内部監査人の世界
2.不祥事は、なくならない
3.弱い動物、それが人間
4.休憩室

 会計士や学者ではなく、豊富な実務経験者が著者であり、たんに『あるべき姿』を書くのではなく、実務で培った視点から書かれているので面白い。実務は学者の語る、きれいごとだけでは進まない、人間の未熟さ、愚かさ、弱さとの戦い。
 ただし、内部監査とは直接関係のない内容が多く有り、業務作業の参考として読むのにはおすすめできない。

posted by アイポ at 14:53| Comment(0) | 内部監査

2007年02月18日

コンプライアンスの考え方

評価 本 本 本 2005年2月発行

目次    全227P
1.なぜ「コンプライアンス」と呼ぶのか
2.企業倫理とは何なのか
3.どう実践するのか
4.隣接概念との関係
5.背景にある法文化
6.誤用と悪用
7.どこまでやらなければならないのか
8.日本企業の二一世紀的挑戦

 コンプライアンスの基本を学ぶのに、内容的にも量的にも適当で、大きさも文庫本サイズで移動中の読書にも便利です。
 ノウハウ本ではないので、「何をやるのか」「どうやるのか」など具体的なことは、書かれていません。コンプライアンスの意味や背景など知るための本です。

posted by アイポ at 14:53| Comment(0) | コンプライアンス

2007年02月16日

業務マニュアルの作り方・活かし方

評価 本 本 本 本 2005年4月発行

目次   
1.マニュアルの重要性の再確認
2.育成・評価との連動
3.マニュアルの作成に向けた準備
4.マニュアルの作成手順
5.マニュアルの活用
6.マニュアルの見直し・改訂
7.マニュアルの活用・促進
8.こんな時、どうする!
9.マニュアルを"評価"する

 マニュアルの作成方法・活用・見直し・評価など、マニュアルに関する一連のノウハウが書かれています。図解も多く読み易く、具体例も多いので、マニュアル作成の『最初の一歩(基本を学ぶ)』として、読むのに適しています。
 なお当該書籍は、今回の『内部統制構築』を目的に書かれているものではありません。

posted by アイポ at 21:29| Comment(0) | マニュアル・文書化

2007年02月15日

フローチャートによる事務分析

評価 本 本 1993年11月発行

目次    全221P
1.事務管理と事務分析
2.事務分析の進め方
3.フローチャート分析
4.事務機械化分析
5.帳票分析
6.ファイリング・システムの導入
7.職務分担分析
8.事務作業分析
9.事務の標準時間設定
10.オフィス環境分析

 業務フローの改善方法を様々な角度から書かれている。
フローチャート書き方である、産能大式NOMA方式の解説、ファイリング・帳票・職務分担・事務の標準時間・オフィス環境分析など。
 業務改善を本格的に導入する際にはよいが、『公開準備』目的の業務フローとなると、『ここまでは不必要』と思われる部分が多々あるので、時間的に余裕がない場合はおすすめできません。
 ただ、日本版SOX法から求められる、業務の文書化には役に立ちます。


posted by アイポ at 16:05| Comment(0) | フローチャート